Photo: Riki Kashiwabara (© 2025 SANRIO CO., LTD. © 2018 SANRIO/SHOCHIKU APPROVAL No.P1705022)

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クーリエ・ジャポン

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Text by Kozumo Nagahashi

東京都多摩市にある屋内型テーマパーク「サンリオピューロランド」に、多くの外国人が訪れているという。「世界観を体験する」ことを売りにしている同館だが、一体どんな要素が外国人を呼び寄せているのか? 現地を訪れて、その理由を探った。


SNSの口コミと店舗で認知拡大


取材当日の朝はあいにくの雨。だが正午前になると天候は回復し、平日にもかかわらず入館ゲートが来館者たちでにぎわい始めた。

ゲートをくぐる3~5割が外国人客のように思えた。日本人も外国人も、キャラクターのカチューシャを頭につけたり、ぬいぐるみを持ったりキーホルダーを身に着けている人ばかり。「備えていない」人を探すほうが難しい。

いくらサンリオキャラクターが海外で人気があるとはいえ、成田や羽田からも遠く、周辺地域に目立った観光地があるわけでもない。にもかかわらず多くの外国人客たちが足を運んだ理由を探るため、話を聞いてみた。

「Instagramの投稿がきっかけでサンリオピューロランドのことを知り、やってきた」というのは、米ロサンゼルスから来た女性たち。

サンリオ、インバウンド、ピューロランド、外国人客

米ロサンゼルスから来た女性たち。幼い時は2人でサンリオキャラクターのゲームを楽しんだ


「小さい頃に遊んだニンテンドースイッチのゲームが、サンリオキャラクターたちとの出会い。その頃からずっと、クロミもハローキティもそのほかのキャラクターも大好き。今日ここに来たのは、かわいくて、楽しそうだなと思ったから」という。

韓国人の親子も、日本旅行に関するInstagram経由でサンリオピューロランドのことを知った。

「サンリオキャラクターとの出会いなんて、覚えてないくらい。ハローキティもシナモロールもけろけろけろっぴも、韓国ではみんなが知っている。この施設も有名。ポチャッコが大好きな娘のために立ち寄った」と話す。

サンリオ、インバウンド、ピューロランド、外国人客

韓国から来た親子。ポチャッコが娘(中央)の一番のお気に入り


サンリオピューロランドを知ったきっかけがInstagramだという話は、他の外国人客からも聞かれた。
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