黄金株を手に入れたトランプは買収後のUSスチールに対し、多大な影響力を持つことになる Photo: Kenny Holston/The New York Times

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ニューヨーク・タイムズ(米国)

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Text by Ana Swanson and Lauren Hirsch

USスチール買収をめぐる日鉄と米政府との交渉は、トランプ政権に「黄金株」を譲渡することで決着した。その交渉の内幕と合意の具体的な内容について、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が次のように伝えている。

日鉄は「永続的」の条件を泣く泣くのんだ


日本製鉄はUSスチールの買収をトランプ政権に認めてもらうため、米政府に「黄金株」を与えるという異例の取り決めに合意した。

これにより、ドナルド・トランプ大統領は買収後のUSスチールに対し、取締役の任命権から企業活動の承認まで多大な影響力を持つことになる。その権限は将来の米大統領にも永続的に引き継がれ、この合意は外国企業による対米投資の本質を変える可能性がある。


内情に詳しい2人の関係者によると、こうした条件は6月11~12日に米商務省でおこなわれた長い話し合いの末に合意に達したという。米政府に相当な権限を与えるというトランプの要求に、日鉄側が譲歩したかたちだ。
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